W-TWENTY FOUR- 24-4

2004年6月

この月は2人にとってモーニング娘。としての最後のミュージカル「HELP!!熱っちぃ地球を冷ますんだっ。」
が上演された。表立った仕事はこれぐらいだったが、Wとしては忘れることのできない大事な月である。
ハロプロ史に残る傑作アルバム「デュオU&U」が発売された月だ。

「デュオU&U」
(週間順位4位→2週目8位 オリコンランクイン11週間 初動枚数41,063枚 累計枚数84,309枚)

Wが残した「作品」の中で代表作を挙げろと言われればこのアルバムと答える人が大多数ではないだろうか。
全曲カバーということで企画作品と思われていたが、15曲入りのフルサイズで一切手抜きなし。
原曲をさほどいじらずほぼ忠実なアレンジであるにも関わらずとても新鮮でバラエティに富んだカラフルな上がり。
辻ちゃんと加護ちゃんの声が重なり合うと、素晴らしい音色となって聞くものを離さない。
モーニング娘。時代にはその「歌声」について触れられる事の少なかった辻ちゃん。
その素晴らしい歌声に、改めて驚かされた人も多かったであろう。
個人的には「好きよキャプテン」での辻ちゃんの歌唱がとても好きで一度でいいから生で聞いてみたいと
強く思ったものだ。

発売当初、2人の声の区別がつかないとの声を良く聞いたが、何かの番組(ちゃんチャミ?)で梨華ちゃんが
「私はこのアルバム大好きで、2人の声もすぐにハッキリと聞き分ける事ができるんです。」
といった感じの発言をしていた。
2人の事を好きであればあるほど、声の区別はもちろんの事、このアルバムの素敵なハーモーニーに魅了された
一例である。

プロモーション的に何か大掛かりな事をやったわけではないが、このアルバムは順調に売り上げを伸ばした。
ハローの作品の中では珍しく長期に渡りランキング入りする事になる。(オリコン11週間ランクイン)
W推し以外のハローファンが買っただけでなく、普段ハロプロとは縁の無い人たちも数多く手にした結果であろう。
友達に勧められて、噂を聞いて、店頭で試聴して、各々が自発的に購入に動いた結果。
名盤と呼ぶに相応しい動きを実際のセールスとしても成し遂げていた。

この名盤を引っさげての初ツアー・・・と期待するも合同コンという事実が目の前にあり、
何曲歌ってくれるのだろうか?との心配も募ることとなる。
結果的にここに収録されてる15曲のうちWがライブで披露したのは8曲のみ。
半分の曲が日の目を見ぬままとなった。
アルバム曲はもちろんのこと、カップリングまでライブで披露する今のハローでは信じられない事かもしれないが
Wは1stアルバムの時点でこのような仕打ちにあっている。


「デュオU&U」一色に染まった月であったが、もう一つ忘れてはならない出来事がある。
Wにとって初のオリジナル曲「ああ いいな!」が早くも発表された事だ。
「ドラえもん」の新エンディングテーマに器用されるというビッグニュースとして6月1日スポーツ紙各紙で一斉に報道された。
その週の金曜日(6/4)には早くもエンディングでオンエアーされる事となる。

「ドラえもん」エンディング

今ではWの楽曲の中でも上位にランクインするほど大好きな曲であるが、
最初に「ドラえもん」で流れた時は、えぇー!と声を上げるほどショックだった事を覚えてる。
「ナマズて・・・」。
恐竜博の時もそうだが、どうしても色物的(子供向け)な方向にWが行くことが当時はすごい嫌だった。
「ドラえもん」のエンディングという大きなタイアップはとても頼もしかったし、
ミニモニ。時代に引き続きちびっ子達に愛される存在で居続けてくれるのもうれしかった。
それも2人の大きな魅力の1つだとは分かっているんだけど、もっとかっこいい方向にも行って欲しいんだよなぁ
といった欲求も個人的には強く、その葛藤がWを応援している間は常につきまとっていたと思う。
勝手な想像ではあるが、2人もその辺のジレンマは持っていたんじゃないかとは個人的に思っている。
特に加護ちゃんは。「ナマズ」だけは慣れるのにかなり時間がかかったかな。今だから書くけどw



Wの活動とは別の話題になるが、ファンクラブ限定で貴重なDVDが発売された。
「モーニング娘。〜ベストショット〜vol.2」。
辻ちゃんが「ふるさと」を、加護ちゃんが「ダディドゥデドダディ!」をソロで歌っている。
FC限定でソロCDが発売されたり、サントラ盤にソロ曲が収録されたことは過去にもあったが、
このような形でソロで歌ってる作品が映像として発売されたのは初めてのことである。
辻ちゃん推し、加護ちゃん推し共々狂喜乱舞したことを思い出す。
どちらも幻想的でとても素晴らしい映像となっており、卒業前の置き土産としては忘れられない作品である。

辻希美/ふるさと

加護亜依/ダディドゥデドダディ!


アルバムについて2人がラジオで語った模様があるので最後に少し書き起こしておく。

加護ちゃん「このアルバムはですね、昔のデュオの人たちのカバーアルバムですけども。ピンクレディさんとか。
        ほとんどのんと一緒ににハモったり、ほとんどユニゾンであったり、一緒に歌ったりしたよね。」
辻ちゃん「15曲入ってるんですけど、そのうちの14曲は全部ハモリありますね。」
加護ちゃん「凄い苦労もしたし、出来上がりが凄い良かったり。」
辻ちゃん「良いねぇ。」
加護ちゃん「なんか一個の事を丁寧にすると、出来上がった時に喜びが大きいよね。」
辻ちゃん「ちょーしびれるね。」
加護ちゃん「1人でもいいので、早く多くの人に聞いてもらいたい。だからCD屋さんとかに行った時は、
        ちょこっと手にして、おっ!聞いてみようかなぁ〜なんて思ってくれたらね。うれしいですね。」
辻ちゃん「いいですね。」



「なんか一個の事を丁寧にすると、出来上がった時に喜びが大きいよね。」

この発言に加護ちゃんの性格が良く表れてるなぁと思う。
中途半端な仕事ではなく、自分が全身全霊込めて挑める仕事にはやる気がみなぎるって事なんだろう。
「エンジェルハーツ」の時にもそれが良く出てたけど、加護ちゃんが本気で挑める仕事には
ハローに居た最後までそんなに多くは出会えなかったなと。
「やる気」はあるけど、「やる場」がないってやつ。
加護亜依という天才肌の人にとってモチベーション維持という点でそれは非常に重要な事だと思っている。
この辺に関しては長くなるので後半にでも追々と。


(亜依國精神・過去ログ)
6.2.ドラえもん新エンディングテーマにW(ダブルユー)
6.16.ダディドゥデ拷問
6.17.昨日の続きダディ!
6.20.ダディドゥデドダディ!


(2004年6月の活動/出来事)
04/ 6/ 1(火) 「ドラえもん」エンディングテーマを歌うことが発表される。
04/ 6/ 2(水) 「デュオU&U」(アルバム)発売
04/ 6/ 2(水) 「週刊少年サンデー」(表紙)
04/ 6/ 4(金) 「ドラえもん」エンディングテーマ「ああ いいな!」初オンエア(2005年3月18日までオンエア)
04/ 6/10(木) 「CM NOW」(表紙)
04/ 6/23(水) 「恋のバカンス」(シングルV) 発売


(2004年6月のTV/ラジオ)
04/ 6/ 3(木) めざましテレビ(フジテレビ系)アルバム「デュオU&U」宣伝
04/ 6/ 7(月) 「ザッピィングRADIO」メッセージ(5/17,24,31,6/7,14)
04/ 6/ 9(水) 速報!歌の大辞テン(日本テレビ系) コメント(20位)
04/ 6/12(土) モーニング娘。たちとゆく「リリパット王国」の冒険 (#5,6)」ストーリーナビゲーター
04/ 6/27(日) ハロー!モーニング。(テレビ東京系)#216 地球戦士W #01 MISSION 1「地球戦士誕生」「子供たちの聖地を守れ。」駄菓子屋▽HPH #07:中澤裕子の似顔絵